竹筋コンクリートについて(昭和16年以前の物件)

先に、山口県の門柱などを紹介していましたが、昭和16年時点で構造物から見つかっていた、竹筋コンクリートを紹介します。

1 丸竹入りコンクリート門柱
施工時期:明治22~24年(1889~1891年)頃
施工場所:山口県山口市大殿小路元(故)吉田右一氏住宅門柱
発見時期:昭和13年(1938年)11月
経過年数:49~47年
故吉田右一氏は元小野田セメント製造株式会社の重役でその任期中に施工されたようです。
この門柱は昭和11年(1935年)に道路の改修工事の際に障害となり、取り壊されました。
その中から直径約3cmの丸竹が4本出てきたそうです。
約50年を経過していましたが、青みのある状態を保持していた。

2 割り竹入コンクリート版
施工時期:大正7~10年(1918~1921年)頃
施工場所:北海道旭川師團通り雨側下水蓋
発見時期:昭和13年(1938年)11月~14年(1939年)7月
経過年数:18~20年
第1次世界大戦当時は鉄材の不足により、軽荷重のコンクリート工事には竹筋を採用したようであった。
また、同様の工事は福岡市大学前通りにも多数あった。
割り竹は、黒く変色しあまり補強力は認められなかった。

3 丸竹入りコンクリート塀
施工時期:昭和3~5年頃
施工場所:東京某地
発見時期:昭和14年(1939年)5月
経過年数:約10年
施工後1~2年頃から表面にひび割れが生じていた。

竹筋ってあまり知られていないようですが、古いものは明治時代から補強材料として使用されていたようです。

この記事へのコメント

前村
2009年01月09日 01:37
愛媛県八幡浜市保内町の「旧和田橋」が、竹筋コンクリート造だったとの情報を得ました。平成11年の台風で倒壊してしまい、現在は親柱と石材とがモニュメントとして保存展示されています。
http://www.jmam.net/blog/archives/2592.html
2009年01月09日 12:11
貴重な情報ありがとうございます。
時間を見つけて、見に行こうと思います。

この記事へのトラックバック

  • コンクリート

    Excerpt: コンクリートコンクリート(Concrete、混凝土)とは具体的・具象的なさまを表す外来語。砂、砂利、水などをセメントで凝固させた人造石。ここでは 2 について述べる。----コンクリートは、砂や砂利(.. Weblog: 建築辞典 racked: 2006-01-13 11:09
  • 保内町の竹筋コンクリート橋

    Excerpt: 昨年末、愛媛県の八幡浜市保内の町を歩いた折、竹筋コンクリートの情報を得ました。昭和16年架橋の「旧和田橋」が、竹筋コンクリート造だったとのこと。残念ながらこの「旧和田橋」... Weblog: 前村記念博物館ブログ racked: 2009-01-09 01:30